



大正時代に『演芸画報』で連載されていた歌舞伎評論・研究書の古典を現代仮名遣いに改めて再販したもの。
型物〜時代物の評だけに、その観察は細部まで至り、わずかなブレも見逃さない。読んでいるだけで舞台が目に浮かぶようなディテールの表現力と、容赦ない批評は、エンタメ要素もすこぶる高く、初版発刊当時に売り切れ続出だったのもうなづける。
今読んでもかなり面白い歌舞伎本。
出版社:演劇出版社
発行年:1957
サイズ:190x135mm
状態:外函に汚れ、背部に強いヤケ、見返しに市川寿海の署名入り、本体美品の状態です。