1960年代、アンディ・ウォーホルがニューヨーク、マンハッタンに構えた作品制作スタジオ「ファクトリー」。ここでウォーホルの代名詞であるシルクスクリーンの作品や、実験映像がたくさん生まれた。そのファクトリーに来た訪問者たちを被写体にして、固定した16ミリカメラで彼らのバストアップを撮影した映像作品が[Screen Tests]。カメラを向けられた人々がその前でただジッとしている様子を記録した本作は、ウォーホルが初期に手がけた実験映画として知られ、多くの著名人が斬新な「肖像」として新しいポートレートのあり方を美術史に刻んだ。本作は、そのフィルムの一部をプリントした写真と、ファクトリーで初期から作品制作に携わっていたジェラード・マランガの散文詩による構成で1967年に刊行された。当時はほとんど売れなかったので過剰な在庫を抱えた出版社は断裁処分をしてしまったらしく、今日では現存する数が極端に少なくなってしまい、古書市場では50万円以上するレアブックになっている。
しかし、初版が刊行から50年目にあたる2017年、[Screen Tests / A Diary]がついに復刻。日本限定で発売され、世界で 唯一入手が可能なのは日本国内のみ。この機会にぜひご購入ください。
サイズ:253mm x 188 mm
ページ:216 ページ / 53図版※
※1967年刊行のオリジナルには54図版が収録されていますが、復刻版は1図版が省かれています。
製本:ソフトカバー
言語:英日
日本限定発売
発行部数:初版 2,000部