暮しの手帖 第5世紀5号
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暮しの手帖 第5世紀5号

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¥998 税込

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こんなご時世だからこそ、大切にしたいふつうの暮し。 心身を健やかに保つための気負わなくてもできる多彩なヒントが載っています。 <目次> ー心の垣根をなくしたら わたしの手帖 星 信郎さん つながる朝ごはん ラム肉料理入門 春野菜をシンプルに食べたい 味つけ便利帖 ちいさな刺繍で春じたく 堀内誠一、旅を撮る 40歳からの、自由になるメイク 子どもの虐待を、”かわいそう”で終わらせない ハンドマッサージを身につけよう ぼくらが家について考えたこと など。 心の垣根をなくしたら ――編集長より、発売のご挨拶 なんだか身体の節々が妙にこわばって、とくに首や肩のあたりが固まっているよう、おかしいな、疲れがとれないな……と感じるようになったのは、2週間ほど前だったでしょうか。 休みの日に、台所でこぽこぽと湯を沸かし、中国茶を淹れてぼうっとすすっていたら、ああ、そうかと気づきました。あのウイルスのせいで、どこか緊張して過ごしているんだ。自分は神経が太いほうだけど、やっぱりちょっと気疲れしているんだな、と。 みなさんはいかがですか? 買い占め、デマ、いろんな差別。目に見えないウイルスの不安が忍び寄るとともに、人のいやな面があれこれ目につくようになった気がします。もしかしたら、人ってあんがい繊細で、弱くて、ときに不安に流されてしまうところがあるのかもしれません。 けれども、どんなときでも、まずは物事を自分の胸に引き寄せて判断したい。情報に踊らされず、他者に不寛容にならず、心を平らに、やさしさを忘れることなく暮らしていけたら。 「何をかっこつけたことを」と言われそうですが、こんなときこそ、努めて格好つけて、そう思いたいのです。 心の垣根をなくしたら。 今号の巻頭記事のタイトルであり、表紙に掲げた言葉です。いまの風潮に合わせて考えたわけではありませんが、期せずして、ぴったりの言葉になりました。 大きく深呼吸してまわりを見渡してみれば、私たちの暮らしは、まだまだ「ふつう」が保たれているように思います。ほとんどの日用品が手に入り、ちゃんとごはんが食べられて、ぐっすりと眠りにつける、「ふつう」の有り難さ。 言わずもがな、そんな暮らしは無数の誰かの「働き」によって支えられています。いま、ふだん通りに仕事ができないなど、いろんな理由で苦しい思いを強いられている人たちが、まっとうに報われることを願うばかりです。 今号も、朝ごはん、春野菜、ちいさな刺繍、メイクアップ等々のラインナップで、自慢じゃありませんが、目を惹く派手な企画は何ひとつありません。しかしながら、自分の手で工夫しておいしいものをつくり、しっかり食べて、お洒落心をときめかせて暮らしていけること、それはささやかだけれど、けっこう幸せなことなんじゃないかと、いま思うのです。 どうか、私たち一人ひとりのふつうの日々が、ごく当たり前に、幸せでありますように。背すじをすっと伸ばし、顔をあげて、不安に流されずに、おそれずに歩んでいきましょう。 『暮しの手帖』編集長 北川史織