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夢と幽霊の書 / アンドルー・ラング著 / ないとうふみこ訳 / 吉田篤弘巻末エッセイ

2,640円

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怪異にまつわる古今東西の実話や伝説が満載の書。 ルイス・キャロル、コナン・ドイルらが所属した心霊現象研究協会会長による幽霊譚の古典であり、 ロンドン留学中の夏目漱石が愛読し、短篇「琴のそら音」の着想を得た名著を、 120年の時を越えて本邦初訳。 〇目次 はじめに 第一章 夢 犬のファンティ/マーク・トゥエインの話/食堂に入りこんだ豚/モクセイソウ/なくした小切手/アヒルの卵/なくした鍵/古い証券/十分の一税の滞納金/ふたりのクルマ/アッシリアの神官/よろい戸の節目 第二章 夢と幻視 メアリー・スチュアートの宝石/死の床/パーシバル首相暗殺の夢/ガラガラヘビ/赤いランプ/口ひげの下の傷/サンゴ模様のクラバット/サテンの上靴/死んだ店主 第三章 水晶玉による幻視 ある外交官の話/ランプの下にいた人/ベルをつけた牛/ルイ一四世の臨終 第四章 幻覚 二頭立ての馬車/食事会から帰ってきた幽霊/赤い傷跡/幽霊と肖像画/抑えこむ手/修道士の聞いた声/エレベーター前に立つ男 第五章 生き霊 エカテリーナ二世の生き霊/幽体離脱/タビストック通りで/ウィンヤード氏の幽霊/ブルーアム卿の物語/死にゆく母親の話/花嫁の幻影 第六章 死者の幽霊 デヴォン州スプレイトンの幽霊、一六八二年/ジョージ・ヴィリヤーズ卿の幽霊/ある王党員の記述/ウィンダムの手紙/リトルトン卿のもとに現れた幽霊 第七章 目的を持って現れた幽霊 デイヴィーズ軍曹の殺害/デイヴィーズ軍曹殺害事件について/庭師の幽霊/モーズの犬/ピーターの幽霊 第八章 幽霊 タイコンデロガ/ティローン伯爵の幽霊/午前一時半のできごと/常夜灯を消す幽霊 第九章 幽霊と幽霊屋敷 きしむ階段/食料品屋の咳/ガイドの父親の話/夢でノックしたドア/ピンク色の服の娘/幽霊部屋の犬/黒い服の婦人/踊る悪魔 第一〇章 近世の幽霊屋敷 ウェスリー家の幽霊/セント・ヴィンセント卿の身内の幽霊譚 第一一章 さらなる幽霊屋敷 霊に憑かれたチャン夫人/アマーストの大いなる謎/ドナルド・バンとボカン/ヒャルタスタッドの悪魔/ガルプスダルの幽霊 第一二章 大昔の幽霊 グラームの物語/〈ファウルフォーズ〉またはロングフォーマカスの蹄鉄工 第一三章 アイスランドの幽霊 フローザーの怪異 第一四章 さまざまなおばけ 出現する手/冷たい手/黒い犬と親指のない手/指を嚙む幽霊 原註/訳註/訳者あとがき 一二〇年の時を経てあらわれた幻の本 吉田篤弘 〇「妖怪」と記された看板に誘われて参入する者もあるし、「怪奇」や「怪異」といった標識も、古来、人気がある。あるいは、「魔道」という言葉を用いたのは澁澤龍彦で、ぼくは、この「魔道」の響きに魅かれて「ここ」に迷い込んだ。たしか、10代の終わりごろだった。そうして机辺に「夢」や「幻」や「悪魔」や「怪物」といった言葉が並ぶ本が積み上げられてゆくに従い、さて、この領域の源泉にあるものは何なのか、もっと端的に云うと、さかのぼったところに控えるラスボスのような本、もしくは、闇夜を照らす青い光の光源となるような一冊、いわばバイブルに等しい一冊は何なのかと気になり出した。 本書の原本The Book of Dreams and Ghostsは、この魔道をさかのぼってゆく道程で見つけた稀有な本で、バイブルと呼ぶのにふさわしいかどうかはともかく、きわめて源泉に近いところに長いあいだ隠されていた幻の本と云っていい。 吉田篤弘「120年の時を経てあらわれた幻の本」より 【著訳者略歴】 〇アンドルー・ラング(Andrew Lang) 1844年、スコットランド生まれ。名門セント・アンドルーズ大学からイングランドのオクスフォード大学に進み、同大学最古の学寮マートンカレッジの特別研究員となる。1875年、ロンドンに移住。ジャーナリストの仕事につき、新聞や雑誌で評論、エッセイなどを発表する。同時にホメロスの『オデュッセイア』や『イリアス』の英訳など、著書や訳書の出版も盛んにおこなう。1889年に『あおいろの童話集』を出版。そのあと、全部で12冊の童話集を上梓する。その延長線上にあるのが、1897年に初版が出版された本書『夢と幽霊』に代表される心霊現象への関心だった。1882年の設立当初から心霊現象研究協会の会員として名を連ね、亡くなる前年の1911年には会長も務めている。邦訳のある著書に、『アンドルー・ラング世界童話集』(全12巻、東京創元社/偕成社)、『書斎』(生田耕作訳、白水社)、『書物と愛書家』(不破有理訳、図書出版社)、「プリジオ王子」(富山太佳夫・富山芳子編、青土社『幸福な王子』所収)など。 〇ないとうふみこ 上智大学英語学科卒業。主に児童文学の翻訳にたずさわり、訳書に『アンドルー・ラング世界童話集』(共訳、東京創元社)、『思い出のマーニー』(共訳、角川書店)、『完訳 オズのオズマ姫』ほか「オズの魔法使い」シリーズ(復刊ドットコム)、『愛されるエルサ女王』ほか「アナと雪の女王」シリーズ(角川つばさ文庫)などがある。子どものころからの野球ファンでもあり、フィル・ペペ『コア・フォー──ニューヨーク・ヤンキース黄金時代、伝説の四人』(作品社)の訳書もある。 〇吉田篤弘(よしだ・あつひろ) 1962年東京生まれ。作家。小説を執筆するかたわら、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作とデザインの仕事もおこなっている。著書に、『遠くの街に犬の吠える』(筑摩書房)、『ブランケット・ブルームの星型乗車券』(幻冬舎)、『台所のラジオ』(角川春樹事務所)、『電球交換士の憂鬱』(徳間書店)ほか多数。 〇ISBN978-4-86182-650-4 〇発行2017.8 〇出版社: 作品社 〇四六判上製

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