「自分以外の誰かのために、声を上げたり、行動を起こすから、「We」なのだ。」
金融危機後のインディペンデント文化の開花を描いた『ヒップな生活革命』から6年。
トランプ時代、パンデミック、ブラック・ライブズ・マター、大統領選……いまアメリカで沸きあがる、「私たち」のムーブメント。
このプログレスは今後、どこに向かっていくのか。そこには、どんなルーツがあるのか。こういう時代に「物を買う(消費する)」行為をどう考えていけばいいのか。
共通するキーワードは「We(ウィ)」。いま「私たち」の力は、良くも悪くも、これまでになく大きなものになっている。
目次:
はじめに
第1章 消費はアクティビズムになった
私が生きてきた時代のこと/オバマからトランプへ/時代は「ミー」から「ウィ」へ/怒れる若者たちと環境問題/
プラットフォーム経済の光と影/未遂となったアマゾンの第二本部建設計画/進化する企業の社会的責任とコーズ・マーケティング/
アクティビストCEO/従業員アクティビズム/プラットフォーム経済とギグワーカー/すべてはステイクホルダーのために/アパレル産業のサステイナビリティ/価値観を着る
第2章 インディペンデントは生き残れるのか
ブルックリンと高級化「/非営利」という生き残りの方法論/大企業とインディペンデントのいい関係/
企業の傘下に入るか、小規模を守るか/循環する街の限界
第3章 コロナが前進させた社会のシフト
COVID-19がやって来た/ロックダウン下の食料調達/書き換えられるサプライチェーン/力を得る労働運動とステイクホルダー・キャピタリズム/
変容する「都市」/コロナウイルスによる環境への作用/コロナ禍に再燃した「ブラック・ライブズ・マター」/BLMと消費アクティビズム/
変わろうとするファッション業界/パンデミックが前進させた「パワー・オブ・ウィ」
第4章 自分ごとのサステイナビリティ
自分はどんな消費者でありたいか「/サステイナブル」が目指すもの「/リニア」から「サーキュラー」へ/
肉食生活のオルタナティブ/誰から物を買うのか「/エシカル」に投資する/ブランドの価値はいま/物の価格を考える/
物はどこからやって来るのか/素材に注目してみると/ファッションにおけるヴィーガニズム/回収・修復とアップサイクル/ひとりのステイクホルダーとして買い物をする
おわりに