

1969年ロンドン初版の名著が、97年改訂版にもとづく増補改訳で甦る。ブルースの来歴のみならず、アメリカ社会の激動の近現代史をも描く。人種隔離の19世紀に生い立ち、平等への要求の盛り上がる20世紀を背景に紡がれる、黒人音楽の物語。500点超の貴重写真・図版収録。翻訳は文明評論家・増田悦佐(=米口胡)氏、解説はPヴァイン・レコード創業者の日暮泰文氏と、こよなき布陣でおくる決定版
<目次>
序
長く暑い夏の日
コトンフィールド・ハラー
泥んこ道を行けば
フロッギーボトムからバックヘッドまで
ベッドの張り板もなにもかも
ラビット・フットとトビー・タイム
ストラティン・ザット・シング
ウォーキング・ザ・ベイシズ
どこに行っても苦しい時代
シカゴ・ブレークダウン
ミシシッピにもどると
トラヴェリン・メン――旅芸人たち
スト破りナンバー・ワン
キング・ビスケットの時間
ブルースと悩み
ミュージック・イグザンプル(譜例)
定期刊行物、単行本、ディスコグラフィー
解説 日暮泰文
索引