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海渡る鹿 : 歌集 /  行司美知子 著(サイン入り)

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ホホホ座浄土寺店で「服のはなし 展示会」をしてくださった行司千絵さん  http://hohohoza.com/news/4711  のお母さまの行司美知子さんの歌集。 「少しばかり自分の時間が持てるようになり、ふとよぎるおりふしのこころの照り翳りを書きとめておきたいと思うようになった。それが私と短歌との出合いだったと思う。」本書あとがきより ー気負うところなく、さりげなく日常の具体をうたいながら、透明な気が流れていて、俗ではない。どこか潔くきりりとしたこころの風姿が立っている。まさしく海を渡る鹿のような迫力であろう。ー本書 序 前登志夫 より 京都の三月書房をうたった一連などもあります。 〇目次 ・序 前登志夫 ・飛行船 ・白絹の ・枇杷 ・天心たかく ・夕茜 ・焚火 ・昼の海 ・ゆきひらの粥 ・錫の兵隊 ・秋の湖 ・古時計 ・茅花 ・青き花びら ・しろがねの ・合歓の木 ・寺町二条 ・裏みて帰る ・芭蕉布 ・朱き木独楽 ・北窓 ・碑 ・ネーデルランド ・白桃 ・北山 ・土間のインコ ・緋色の手帖 ・銀河 ・王の哀しみ ・星月夜 ・さよりの顎 ・シュノーケリング ・薄荷のやうな ・白き帆船 ・独楽 ・光る水滴 ・唱歌 ・リギ山頂 ・草の海 ・渡られはせず ・久米島 ・高野槇 ・初夏の海 ・篠笛 ・青き文様 ・神田界隈 ・古き椅子 ・夏木立 ・野の辻 ・守宮のしつぽ ・薄明の ・薄荷草 ・クリムトの「接吻」 ・松の木匂ふ ・雪兎 ・遊動円木 ・そら豆 ・楔形文字 ・緑蔭 ・あとがき 〇帯文:日常的な物言いのなかに、かなり遠くからのこころの反響がきこえる。歌集『海渡る鹿』の言語空間には、そんなところがある。その澄明さがここちよい。 前登志夫 (「序」より) 〇装幀:大友 洋 〇出版社:本阿弥書店 〇ISBN 9784776803966 ー戦争がなければ、母は生まれ育った東京で思う存分に学問を究めたかもしれない。だが人生の扉は、疎開先の奈良にとどまり大学を出てしばらく働いた後は専業主婦として生きるという方向へと開いた。 「専業主婦は嫌いではないし、家族が快適な生活を送れるように最大限の努力はしてきたよ。でも家事は際限なく続くし、家族の時間に自分の時間を合わせなくてはいけないから、自分自身を充実させる時間がほしいと切実に思ってきた」 阿(おもね)るは最も嫌ひ、ほとばしる真清水ふかく指(おゆび)をひたす 母はわずかな時間を見つけて短歌を詠み、野の花をあるがままに生け、日本刺繍やお菓子、パンづくりを習った。ー「服のはなし」 P81 行司千絵・著 より

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