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北國の神話 / 福島清

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50万字の自伝『男達の神話』(2006年)、瀬戸内の島と街をモティーフに滅びの美を追求した『渚と街角の神話』(2009年)に続く、神話シリーズの最終巻。如何にして死すべきかを追求してきた福島清の、これから男になるべき男の子たちに向けた遺書的内容。芸者を母とし、父の記憶はない。あかんたれな少年が芸術と登山に出合い、脳味噌と腕力を磨き上げていくことで変っていく。審美の旅の最終章。東日本大震災の被災地を訪ね、新型コロナ感染拡大初期、都市封鎖寸前のニューヨークで絵を描き酒を浴び肉を喰らう。最終章では、母の縁、後に美術評論家乾由明の縁による北國金沢の記憶を辿る。そして神戸連続児童殺傷事件の少年Aこと酒鬼薔薇聖斗に自身を重ね合わせる。 章立て 1 ニューヨーク散歩 2 東北見聞録 3 獺祭 4 沿海州探検行 5 百済彩光 6 松田文彦から本庶佑へ 7 ステラ 8 怪人テボォ 9 自死器 10 ナイチンゲールへの旅 11 ニューヨーク絵画抄 12 北の刑務所 13 怪獣 14 洗礼 15 ダックスフント奇譚 16 枉駕漫録 17 COVID-19 18 北國の神話 「神話シリーズ」全3巻『男達の神話』『渚と街角の神話』『北國の神話』特別事象・事物の解説/登場人物名索引(付:訂正・補遺・備考)

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