利益を求めるでもなく、満足な蓄えもない。経済主義国・日本において芸術活動に従事する女性たちが、日ごろ抱えるお金にまつわる悩みごとを、整体指導者・川﨑智子に問いかける。2014年、アートセンターでの座談会から始まり、コロナ禍をとおして継続された七年におよぶ対話の記録。こり固まったお金の価値観を〈芸術≒整体〉の視点から心身ともにときほぐす、全くあたらしいお金の本。「何でもいいからまず自分が何かをおこなうと、おこなった分だけ成長があると思ってください。例えば時給が五百円だったとしても、働いたら必ず五百円分の体力がついてるんです。」
目 次
最初の話
食べるために働いたら食べるために使う
お金は、まずは困ること
お金はつくられたもの
二百万円あったら何に使いますか?
なんにもないということに希望がある
自分と生き方がしっくりきてるかどうか
まず自分が動くと、環境が変わる
自分がやれば、やっただけのことがちゃんとある
夢は寝てる時に見るものじゃなくて現実でみるもの
どうやったら大人になれるんだろう
使う楽しみを味わう
今日、何が欲しい?
誰に、何を、どういう所で、プレゼントしたいか
本気になるようなことが起きてるかどうか
困ってるっていうエネルギーを使う