自身のブランド、オフ‐ホワイトでストリートウェアとハイファッションを融合。ナイキやイケアとの斬新なコラボレーション。ルイ・ヴィトン初の黒人デザイナー就任など観光客(ツーリスト)と純粋主義者(ピュリスト)のあいだを軽やかに往復し、41歳で早世したデザイナー、ヴァージル・アブローが遺した2016年から21年までの主要な対話9本を、日本オリジナル編集で翻訳。回顧展"Figures of Speech"のカタログでのレム・コールハースとの対話や『新潮』2022年3月号で紹介された最後のロングインタビューも収録した、『“複雑なタイトルをここに"』の姉妹編。
【目次】
クールとはなにか? トム・サックスとの対話
デュシャンは私の弁護士 トム・ベットリッジとの対話
Tシャツだから苦い薬も飲み込める ハンス・ウルリッヒ・オブリストとの対話
物をもたない時代の消費主義 レム・コールハースとの対話
観光客と純粋主義者のあいだ ジョナサン・ウィングフィールドとの対話
権力を溶解させる ジャック・セルフとの対話
建築のあとで レム・コールハース、サミール・バンタルとの対話
100パーセント アンニャ・アロノウスキー・クロンバーグとの対話
黒人の正典を定義する アンニャ・アロノウスキー・クロンバーグとの対話
訳者あとがき
ヴァージル・アブロー略年譜