アート観察を通じて困難な現実を乗り越える実践から生まれた独自の方法論を一冊に凝縮。アートの可能性を広げようと長年取り組んできた筆者が長年独自に行なってきた研究をもとに、深い観察(ディープ・ルッキング)の歴史的背景とその実践について、具体的な事例も交えながら紹介。アート好きはもちろん、この危機的な時代にどうやって社会を良くしていくことができるか、考えようとしている人にもきっと役立つ内容。坂口恭平、吉本ばなな推薦。
<目次>
序章 なぜいま「観察」なのか──再発見される肉体回帰のアプローチ
第1章 見ているようで、見ていない──私たちはいかにして観察力を失ったか
第2章 革新を生んだ観察者たち──6人のアーティストに見る深い観察の物語
第3章 深い観察のためのプロトコル──現代によみがえる秘密結社の流儀
第4章 練習してみよう!──紙上からはじめるディープ・ルッキング
第5章 「適応」のための観察──危機の時代を生き抜くために