社会や暮らしにおける芸術の居場所を考察しながら、画廊だけでなく時には個人宅やマルシェなどでも作品を展開している奥誠之の初エッセイ＆作品集。 具象にも抽象にも見えるその作品内では、淡い混色の画面の中で人や動物が独りきり、または寄り添っている姿が情景と混ざり合うように描かれる。 美術大学を卒業後、現代美術の展覧会にも参加しながらも、絵画を基軸に生活や社会と美術の関係を問いかける独自の活動を行ってきた作者が「絵描き」となった経緯や制作、社会における絵画について綴られた17篇。 テキストの間に手貼りの絵が現れるように構成されており、中に挟まれた栞もシルクスクリーンの手刷りのため一つ一つ風合いが異なる手作業工程の感じられる本。帯は赤、緑、青、黄の４色のバリエーション（※色はランダムになります）