記録と記憶 Record&Memory特集。山で書く山行記録について。あらゆる場面でのデジタル化に伴い、人が手で字を書く機会が圧倒的に減り、筆跡の個性や味わいをも失われつつある今日、登山者の間では今なお、登山中に立ち止まって、あるいは下山後に、現地の状況や自らの経験、感情を率直に克明に記録しようとする行為が細々と残っている。登山という唯一無二の体験を、自分だけの記録として手で書いて残すことの意味とその価値を、さまざまな立場の登山者の記録メモとインタビューを通して、読者に問いかけた号
CONTENTS:
垂直の記録 12の質問 山野井泰史
山を絵にする気はなかった 小林泰彦
序列なしに迸る走り書き 大畑貴美子
同じ山は二度とない 久徳秀郎
手で書くことで確認する 長谷川哲
座談会 山で得たもの 自由学園同窓生
column ノートとペン