※帯の色は、色々ありますが選べませんのでご了承ください
約束の時間に友達が来ない。音沙汰もない。何かがおかしい。嫌な予感がする...... 。その予感は的中、友達はいまICUにいて、意識がないらしい。でも、コロナ禍では病院へかけつけることもできない。
目を覚まさない友達をめぐる日々の記録と、意識を取り戻してからの本人による日記を収録。
今振り返って印象に残っているのは、知っていたはずの「人間はみんないつか死ぬ」の中に自分が入っている自覚がなく、今回の怪我と入院でそれが「自分も死ぬ」になったことです。またうまく言葉にできませんが、スイッチがひとつ切り替わったかのようです。そしてそれを形に残せてすごくうれしい。
(おわりにより)
目次
はじめに
何をみてもピコを思い出す 植本一子
ピコちゃんが未読だった時のこと 碇雪恵
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おわりに
怪我と入院の雰囲気 柏木ゆか