1970年代前半から「大スランプ」に陥っていた森山大道。写真をほとんど撮ることができない時期が続き、薬物に手を出したことで体重が40キロ台まで落ち、心身ともにどん底の状態にまで落ち込んでいたが、1980年代になって『写真時代』創刊号で「光と影」と題して掲載された4点の作品が、写真家としての再スタートとなった。雑誌廃刊までのすべて（1号を除く）に6つの連載（「光と影」「東京」「仲治ヘの旅」「DOCUMENTARY」「美しい写真の作り方」「僕自身への手紙」）寄稿した。本書はその連載からエッセイを抜粋し英訳。また、その頃撮影した写真のネガは80％以上消失しており、今回はそれを再生すべく、雑誌の原本をスキャンし、全作品をに収録。400ページに及ぶ重要な写真集。森山大道エッセイ、また写真評論家である飯沢耕太郎による寄稿文を収録。ポスター付き softcover with folded poster (405 x 550 mm) 424 pages 210 x 283 mm