
1970年の大阪万博で通称『ビームで貫通』、正式名を『ビームで貫通&マッド・コンピューター+ミニマル・サウンド・オブ・ライダー』という前衛アートイベントが芸術家・吉村益信らがプロデューサーとなり、会場内の巨大スペース「お祭り広場」で敢行された。そびえ立つ太陽の塔の前にしつらえた演奏ステージの周りをオートバイ50台がクラクションを鳴らして走り回り、アンプリファイドされたFTBの演奏とバイクの爆音、電子音、周囲をビームのように貫くサーチライト、電光掲示版のメッセージと巨大ロボットが渾然となって手がつけられない騒音カオスの記録。当時、万博管理サイドがその反体制的様相にビビり、シリーズ化するはずだった公演はたった1回で中止。長らく研究家の間でのみ存在をささやかれていた幻のイベントの音源がまさかのソフト化。新たに発掘された『ビームで貫通』の未発表記録写真も満載、70年万博の最強(最悪)黒歴史。安田謙一のロック視点と、川崎弘二の電子音楽視点という、このイベントならではのクロス解説も必読!
CDに『ビームで貫通』フル尺、10インチに抜粋版を収録し、特注の見開きジャケット+特大掛け帯付きの仕様+スペシャル・エディション(関連テレビ番組録音のCDR付き)
同時期に関西の民放で放映された関連番組を録音したCDR。当初はプロデューサー、吉村益信らを招いたインタビュー企画だったが、その場でFTBがライブを行い、しかもバイクを持ち込んで『ビーム~』をスタジオで再現した放送の記録(インタビューを英訳した海外向けインサート付き)
■CD「ビームで貫通」フル・ヴァージョン [45:49]
■10インチ・レコード(抜粋):
Side A
「ビームで貫通」[14:52]
Side B
「ビームで貫通」[15:15]
★スペシャル・エディション(関連テレビ番組録音のCDR付き)