20歳で『二十億光年の孤独』を刊行し、日本語の可能性を拡げ続けてきた国民的詩人、谷川俊太郎。その70年以上にわたる創作生活のすべてを、多彩な作品を交えて振り返る。哲学者・谷川徹三との父子関係、3人目の妻・佐野洋子との別れの真相、迫りくる老いと死への想い。長時間の入念なインタビューによって、巨星の全貌が初めて姿を現した。文庫化にあたり最新肉声を含めた新章を収録。
●目次
はじめに
第1章 哲学者と詩人と
インタビュー1「詩人になろうなんて、まるで考えていなかった」
第2章 詩壇の異星人
インタビュー2「詩人は、全世界を引き受けようとするんだ」
第3章 独創を独走する
インタビュー3「意識から出てくる言葉じゃない」
詩 二十篇
第4章 佐野洋子の魔法
インタビュー4「滑稽な修羅場もありました」
第5章 無限の変奏
インタビュー5「運がいいと、それを詩に書けるかもしれない」
第6章 今日の言葉を
インタビュー6「なんという恩寵 ひとは死ねる」
おわりに
おわらないおわりに――文庫化に際して
谷川俊太郎 略年譜