軍服がアイコニックなファッションへと進化する過程を調査した1冊。フランス人ビジュアル・リサーチャーのマチュー・ニコルが、機密指定を解除されたアメリカ陸軍ナティック研究所のアーカイブから1960年代後半から1990年代初頭までのミリタリースタイルを辿った350点のドキュメンタリー・イメージのカタログ。戦場と日常的な軍生活の両方のためにデザインされた衣服や装備の綿密な開発を紹介し、ファッション、権力、美学の間の深いつながりを浮き彫りにしている。軍服がファッションとアイデンティティに及ぼした広範囲な影響について、ニュアンスに富んだ説明を提供し、最終的にはそのような服装に込められた暴力の意味を問いかけた内容。ファッション批評家アンジェロ・フラッカヴェントによるエッセイも収録。軍事的機能性とファッション業界の相互作用について考察している。