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LA FÁBRICA, RICARDO BOFILL / リカルド・ボフィル(Ricardo Bofill)

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バルセロナ出身のスペイン人建築家、リカルド・ボフィル(Ricardo Bofill)の作品集。「ラ・ファブリカ(LA FÁBRICA)」は作者の最も象徴的な作品の一つである。元々はバルセロナの郊外に建つ荒廃したセメント工場だったが、ドライブ中に作者が偶然に発見し、1973年以降自邸として、また仕事の本拠地として、今は亡きカタルーニャ出身建築家である作者の生活の中心となった。「工場」の意を持つ「ラ・ファブリカ」は、作者が自身の独自の世界を作り出す場となった。長年の間に積もった埃と煙の下に埋もれていたコンクリートの型枠を露わにし、建造物が緑に覆われるよう手助けし、巨大なスケールと繊細かつ人間的な感性との間のバランスを細やかに調整した。「ラ・ファブリカ」は工業用建築物の再利用として最も初期の例の一つとなり、40年以上たった今なお変化し続けている。 本書は2018年に「Apartamento」より出版された作品集『LA FÁBRICA』の拡張版であり、「Ricardo Bofill Taller de Arquitectura(RBTA)」により提供された貴重なアーカイブ画像と、『Apartamento』の共同創設者であり写真家、クリエイティブディレクターのナチョ・アレグレ(Nacho Alegre)が「ラ・ファブリカ」を訪れ撮影した過去十年の膨大な写真からのセレクションを収録。さらにアレグレは、2022年11月に再訪して現在の建物の状態を記録し、その写真群で本書末尾の32ページを締め括っている。それは他では見ることのできないイメージであり、作者の最も愛された作品が、深遠なる変容を遂げる瞬間をおさめたポートレートとなっている。「RBTA」のディレクターを務めるパブロ・ボフィル(Pablo Bofill)の序文に加え、バルセロナを拠点とする建築家「Arquitectura-G」とギレルモ・ロペス(Guillermo López)による作者のインタビューを収録。本対談は、『Apartamento』誌第11号に掲載されたインタビューのロングバーションである。

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