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BANNKÖRBE / アラジン・ボリオーリ(Aladin Borioli)

7,920円

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スイス人アーティスト、アラジン・ボリオーリ(Aladin Borioli)の作品集。「チャーム・バスケット」を意味するタイトル「BANNKÖRBE」は、17世紀から20世紀初頭にかけて北ドイツ、特にニーダーザクセン州でよく用いられていたユニークな養蜂技術である。「BANNKÖRBE」は巣の機能を持ったバスケットとしてだけではなく、バスケットに奇妙なマスクを取り付け、それを飾ることによって悪霊を蜂の巣から追い払う役目も持っていた。夕暮れ時にその姿を見せ、蜂蜜泥棒や熊を追い払うためでもあったという。 作者は2014年よりミツバチに関する研究に取り組み、何世紀にも渡って続くミツバチと人間の関係を追っており、近代以前の養蜂の歴史を紀元前2400年にまでさかのぼり養蜂箱をリサーチした作品集『HIVES』(RVB Books, 2020)も刊行している。今回作者は現地に赴き、現在も残る「BANNKÖRBE」を徹底的に調査した。神がかり的な信仰に深く根ざしたこの伝統は、「現代的な」蜂の巣や養蜂と蜂蜜収穫の経済的有効活用とは異なる珍しい手法を提示している。 本書は2023年に「アレクサンダー・トゥツェック財団(Alexander Tutsek Stiftung)」の協力のもと「C/Oベルリン(C/O Berlin)」が主催する「C/O ベルリン・タレント・アワード 2023(C/O Berlin Talent Award 2023)」の受賞の副賞として、また受賞を記念して「C/Oベルリン」で2024年1月から5月の間に開催された展覧会に伴い刊行された。

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