生まれ故郷が嫌いだと吐き捨てるように言った、一人の若者。その出会いを原点に、沖縄の若者たちをめぐる調査は始まった。暴走族のパシリとなり、建設現場で一緒に働き、キャバクラに行く。建設業や性風俗業、ヤミ仕事で働く若者たちの話を聞き、ときに聞いてもらう。彼らとつき合う10年超の調査から、苛酷な社会の姿が見えてくる。補論を付した、増補文庫版。解説:岸政彦
【目次】
はじめに
第一章 暴走族少年らとの出会い
1 広島から沖縄へ
2 拓哉との出会い
3 警官とやり合う
第二章 地元の建設会社
1 裕太たちとの出会い
2 沖組という建設会社
3 沖組での仕事
4 週末の過ごし方
5 沖組を辞めていった若者たち
6 沖組という場所と、しーじゃとうっとぅ
第三章 性風俗店を経営する
1 セクキャバ「ルアン」と真奈
2 「何してでも、自分で稼げよ」 ―― 洋介の生活史
3 風俗業の世界へ
4 「足元を見る」ということ
5 風俗経営をぬける
6 性風俗店の経営と地元つながり
第四章 地元を見切る
1 地元を見切って内地へ ―― 勝也の生活史
2 鳶になる
3 和香との結婚、そして別れ
4 キャバクラ通い
5 地元のしーじゃとうっとぅ
6 キセツとヤミ仕事
7 鳶を辞め、内地へ
第五章 アジトの仲間、そして家族
1 家出からアジトへ ―― 良夫の生活史
2 「自分、親いないんっすよ」 ―― 良哉の生活史
3 夜から昼へ ―― サキとエミの生活史
おわりに
あとがき
補論 パシリとしての生きざまに学ぶ ―― その後の『ヤンキーと地元』
1 パシリとして生きる
2 パシリとしての参与観察
3 フィールドへ
解説 打越正行という希望 岸政彦
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