
子どもの本の「名作」について、心理学者の河合隼雄、詩人の長田弘の二人が、縦横無尽に語る対談。『赤毛のアン』『モモ』など、具体的な子どもの本の名作を数多く取り上げつつ、大人が読んでも新たな発見があり、重要な意味があるということを語る。読書の達人による、子どもの本の「名作」ガイド。(解説=河合俊雄)
目 次
まえがき(長田弘)
Ⅰ 子どもの本のメッセージ
Ⅱ 子どもの本を読む
1 赤毛のアン/若草物語
2 エミールと探偵たち/名探偵カッレくん/ドラゴンをさがせ
3 子どものための美しい国
4 ピーター・パンとウェンディ
5 モモ/はてしない物語
6 トムは真夜中の庭で/まぼろしの小さい犬/ハヤ号セイ川をいく/幽霊を見た10の話
7 子鹿物語
8 ゲド戦記
9 風の又三郎/銀河鉄道の夜
10 アンネの日記(完全版)
11 イワンのばか/人はなんで生きるか/みどりの小鳥
12 クローディアの秘密/魔女ジェニファとわたし/足音がやってくる/めざめれば魔女
13 シャーロットのおくりもの/はるかなるわがラスカル
14 たのしい川べ/ムギと王さま
15 指輪物語
Ⅲ 絵本を読む
Ⅳ 子どもと大人、そして社会
あとがき(河合隼雄)
解 説(河合俊雄)