
日本人はなぜ「万物」を弔うのか?現在、人間の葬儀の簡素化が急速に進んでいる。一方で、犬や猫などのペットが手厚く葬られ、さらにはロボット、スマホなど命なきものが供養されている。この逆転現象は一体何なのか?現役の僧侶でジャーナリストの著者が、日本各地を取材し、私たち日本人の不思議な「弔う姿」を見つめる。そこに浮かび上がってきたのは、弔う側と弔われる側との間の「ストーリー」だった。
*本書は『ペットと葬式 日本人の供養心をさぐる』(朝日新書、2018)を大幅に加筆修正したものです。
―目次より―
第1章 奇妙なモノ供養
第2章 動物を供養する
第3章 魚を供養する
第4章 昆虫を供養する
第5章 草木の供養